ドラッグストアなどで必須の資格「登録販売者」資格。2009年に改正薬事法が施行されて新設されました。
登録販売者の資格を持った登録販売者がいると、コンビニやホームセンターなどの小売店で「第二類医薬品」と「第三類医薬品」に分類されているものを販売できます。(現在流通しているうちの90%以上の一般用薬品)
登録販売者 | 薬剤師 | |
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調剤業務 | 調剤できない | 調剤できる |
第一類医薬品 | 販売NG | 販売OK |
第二類医薬品 | 販売OK | 販売OK |
第三類医薬品 | 販売OK | 販売OK |
ドラッグストアの管理者 | 管理者になれる | 一部の管理者になれる |
最近、人気が高まっている制度で30代から40代の受験者が圧倒的に多いです。60歳をすぎてから取得する人もいます。
男性よりも女性の資格取得者が多く、ドラッグストアでのパート・アルバイトにもおすすめの資格です。
登録販売者は、国家資格と公的資格のどっち?
よくネットの質問でみるのが「登録販売者は国家資格なんですか?」という質問です。
薬剤師は国家試験としていますが、登録販売者の管轄や認定は都道府県(認定も都道府県知事)が行っているので、国としては都道府県に任せているので関与していませんというスタンスです。
国家資格とは名言していない微妙な状況ですね。
総務省 | 国の資格制度一覧に記載(制度という表現で国家資格一覧とは書いていない) |
厚生労働省 | 国家資格という定義がなく名言はできないという認識 |
総務省 | 資格制度一覧に記載あり(制度という表現で国家資格とは書いていない) |
ただ、総務省が把握している資格制度一覧の158制度の中に太字で含まれているので「国家資格」として差し支えない資格だと思います。
資格種類として、文部科学省が発行する国家資格一覧は「都道府県が試験を行う国家資格」として記載し、厚生労働省の国家資格一覧には記載していない。総務省の国の資格制度一覧には記載がある。しかしながら都道府県知事から認定される国が任用がする公的資格とも捉えられるため、はっきりとした国家資格とはいえないという意見もある。
引用:登録販売者 – Wikipedia
2023年の登録販売者の基本情報
受験資格は、年齢、学歴、実務経験問わず誰でも受験OK。試験は、都道府県毎に10ブロックに分かれて1年に1回行われる形式になっています。
項目 | 詳細 |
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試験日 | 8月下旬から12月中旬の期間で1日(都道府県による) 各都道府県 ブロックによって実施日が決定 各試験日の約2ケ月前に申し込みが締め切り 各都道府県 ブロックによって異なる場所で実施 |
受験料 | 12,800円~18,100円 |
受験要件 | 年齢、性別、学歴等に制約なし |
合格発表 | 9月下旬から1月中旬(都道府県による) |
試験範囲 試験内容 試験科目 | ① 60問120分間/② 60問120分間 ①②の試験を1日で実施 医薬品に共通する特性と基本的な知識【20問】 人体の働きと医薬品 【20問】 主な医薬品とその作用【40問】 薬事関連法規・制度【20問】 医薬品の適正使用・安全対策【20問】 |
登録販売者の年収や給料
登録販売者の資格保有者には手当がつく会社があります。
例えば、ドラッグストアのウエルシアの求人を見ると、登録販売者の資格手当として最大1万5千円/月、マツモトキヨシでは最大1万円/月の手当が支給されるという求人がありました。(※正社員の場合)
ドラッグストアでアルバイトする場合は登録販売者の資格があると時給アップ、また採用条件になっていることも多いです。
今後は、セルフメディケーション制度もあり登録販売者の需要は増えてくるので、持っておくと仕事の幅が広がりますし、資格を持っているだけで資格手当が貰えるのはありがたい話です。
昇給で給料を上げるのは大変ですが、資格を取得して給料をあげるのは簡単ですからね。
登録販売者試験の難易度と合格率
登録販売者試験に合格するには、勉強時間目安400時間が必要になってきます。
宅建試験が300時間とされていますので勉強時間が多く感じますね。
ただ、計算問題や薬の成分に関する化学式はでてきませんし、実技や記述もありません。基本は、ひたすら暗記を繰り返すだけなので難易度自体は高くないです。合格率をみても40%前後を推移しているので、国家資格の中では比較的合格しやすい資格ですね。
科目別の合格ラインも意識する
注意点としては、全科目合計点の合格点だけでなく、科目別でも足切りがあるので科目別の合格ラインも意識したほうがよいです。
<合格基準>
総出題数に対して7割程度の正答の場合であって、各試験項目ごとに、都道
府県知事が定める一定割合以上の正答のときに合格とすること。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/pdf/shikenyoryo.pdf
つまり、合格には120満点中のうち7割(84点)をとることに加えて、科目毎で20点中8点、40点中16点以上=40%以上をとる必要があります。
4割以上の正解が必要になる都道府県の場合 | 3.5割以上の正解が必要になる都道府県の場合 | |
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第一章(20問)医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 8問以上 | 7問以上 |
第二章(20問)人体の働きと医薬品 | 8問以上 | 7問以上 |
第三章(40問)主な医薬品とその作用 | 16問以上 | 14問以上 |
第四章(20問)薬事関係法規・制度 | 8問以上 | 7問以上 |
第五章(20問)医薬品の適正使用・安全対策 | 8問以上 | 7問以上 |
滑り止め受験で合格率を上げる
登録販売者試験は、都道府県毎に実施されるため、試験が別の日であれば「東京都」と「埼玉」の試験を受ける事が可能になります。
これを利用して、滑り止め受験として2つの県で受ける技も使えるので、どうしても合格しなければいけない人や一発合格したい人は、交通費などはかかりますが滑り止め受験は受けておいたほうが良いと思います。
選ぶ県によって合格率が大きくことなるのでできれば合格率が高い県を選ぶのが安心です。
もし2つの県で合格した場合は、どちらか1つの場所で登録することになるのでダブル合格でも問題ありません。
都道府県によって合格率が異なります。例えば北海道・東北は60%前後、南関東は25%前後、関西は55%と都道府県別にみると問題の差によるのか合格率が結構違います。
2023年の登録販売者試験は独学で受かる?
登録販売者試験は独学でも合格可能です。
選択問題のみなので、勉強のコツは時間をかけて覚えることなので、独学でモチベーションさえ保てれば合格できます。
ただ、30代から40代の女性で家事や育児をやりながらとなると、モチベーションや時間の確保が難しいので、テキストと問題集を買って勉強するのは正直しんどいと思います。
できれば、スマホでできる通信講座などを使って、スキマ時間にうまくスマホで勉強したほうがモチベーションが続きやすいと思います。
最近のスマホでできる通信講座は、動画講義が豊富ですし、講義も1.5倍速で聞けばかなり時短になります。
実際、その方法で資格試験に合格している友達も周りに増えてきたので、本を使って勉強するよりも効率いいんじゃないかなと思ってます。
2023年の登録販売者試験に合格するための通信講座
スマホを使ってスキマ時間にできる通信講座がいくつかあるので、簡単にまとめてみました。
よかったら合格のために使ってみてくださいね。無料で体験もできるものもあるので、まずは無料で試して見て自分にもできそうと思ったらチャレンジしてみると良いと思いますよ。
STUDYING(スタディング)の登録販売者講座
累積31名
最新2021年度31名
オンライン講座なので、テキスト教材はありませんがスマホに完全対応していて、通信講座の中では一番使いやすいです。
電車や家事の合間などスキマ時間を使ってスマホを見ながら勉強できるよう講義時間も5分程度に区切られていて、講義の後に問題がすぐできるので記憶に残りやすい講座です。
無料でもスタディングを使った合格方法も解説しているので見てみると役立ちますよ。
スタディングの口コミはこちら>>
スタディング登録販売者講座の口コミ
通信講座ではユーキャンが有名ですが、スタディングの特徴は他社と比較して圧倒的に料金が安いことと、テキストや問題集が書籍ではなく、すべてデジタルで勉強できる点です。
引用:https://twitter.com/
登録販売者の勉強方法で興味あるのを見つけた。
・スマホだけで勉強する
・オンラインだけの教材
スタディングの登録販売者オンライン講座です。
とうとう紙や本の通信講座からオンライン動画講座の時代なのか?
「本当に可能なの?」と疑り深い私(笑)
ですがデジタル化の時代には合っている。
引用:https://twitter.com/
登録販売者講座のカリキュラム
ヒューマンアカデミーたのまなの登録販売者講座
通信講座とセミナーをやってる大手の資格アカデミーです。
テキストとDVD、e-ラーニングの学習セットが用意されていて、給付金対象の講座も多くあります。
e-ラーニングは、講座の期間が18ヶ月と長いのでおすすめです。
登録販売者講座のカリキュラム
キャリカレの登録販売者講座
登録販売者資格は、キャリカレの中でもベスト3に入る人気の資格です。
不合格なら全額返金、3ヶ月で合格可能というふれこみですが、まだテキストベースの講座なのでアナログが好きな人におすすめです。
登録販売者講座のカリキュラム
ユーキャンの登録販売者講座
昔からTVCMでも有名なユーキャンです。通信講座では歴史も長いですが、解説が物足りない、説明不足で理解しずらいという口コミもあります。個人的には本格的な感じではないので、アドバイザーや検定レベルの資格を取得するときには良いと思います。