令和4年の宅建試験が終わりました。みなさまお疲れ様でした。体力を消耗したり、メンタルをやられた方も多いと思いますが、まずは一休みして合格発表を待ちましょう。
合格発表は不動産適正取引推進機構で令和4年11月22日(火)午前9時30分から閲覧可能です。
また、24時から速報をツイッター上で発表しているところがあるそうです。気になる方はチェックしてみましょう。
・住宅新報 https://twitter.com/fudousan_koko/
・不動産経済研究所 https://twitter.com/fdk_tsushin/
令和4年の合格点は36点でした。
そして、5問免除の問48が没問となり前例のない自体に・・・。
問48は正答率8割超えらしいですが、5問免除でお金払ってる方は、実質4問免除になってしまったので5問免除の方にとってはやりきれない気持ちだと思います。
私は、宅建初受験で自己採点結果が34点前後といった感じでした。業法や法令はひっかけ問題は少なかったように感じましたが、民法は鬼難しかったですね。正直かなり微妙なラインですが、11月22日まで結果はわかりません。
宅建速報.comというサイトで各社の合格ライン予想点がでていたので、簡単にまとめてみたいと思います。
宅建予備校の予想合格ラインは35点前後
宅建速報さんによると、合格ラインは34点~36点の予想者が一番多いですね。
予想の中でも、日建学院さんは最初37点(その後36±1に修正)という高得点を出してきていて、あんなに民法難しいのに、こんな高得点取らないと合格できないの・・・と思ってしまいました。
まあ、この手の予想点数は「これは落としてはいけない、取ってほしい問題」の合計になっていると思うので講師によってかなりブレがあるのと、あまり低い合格ラインを発表するとあとで予備校側に怒りのクレームが来るのであえて高めに設定しているところもあるかもしれません。
また、合格ラインを高くすることで「うちの予備校の生徒は平均点が高いです」というアピールの意図が含まれている可能性もあります。合格発表まで誰もわからないのであまり気にしないようにしましょう。
2022年の宅建合格点予想ライン
宅建速報さんの2022年の宅建試験当日予想の一部を見てみると、こんな感じになっています。
予備校・講師 | 合格点の予想ライン |
---|---|
吉野てつのり(宅建吉野塾) | 35~36点 |
宮嵜晋矢(宅建みやざき塾) | 35~36点 |
工藤美香(アガルート) | 34~36点 |
TAC | 34~36点 |
資格の大原 | 34~36点 |
資格スクール大栄 | 34点 |
多くの人が35点を予想しています。過去の予想結果から推察するに、36点の可能性も捨てきれないので34点と35点だと当日をドキドキしながら待つ感じになってしまいそうです。36点なら少し安心、37点なら大丈夫レベルかなと。
2021年10月は、一番多い予想点数より1点下が合格ラインだったので結果がでるまでは希望を捨てずに待ちましょう。
ちなみに、2022年の受験者数は、申込者数283,856人に対して、受験者数226,022人で、過去2番目に受験者数が多いです。
2022年は民法の難問数が多かった事と、2022年はあると思っていた12月試験がなくなったので、勉強時間が足りない受験者も2021年に比べて多かった可能性を考慮すると、34点が合格ラインの可能性も十分考えられます。
資格スクールの大栄さんは、解答速報で個数問題の面白い考察をしていました。
個数問題・組み合わせ問題が増えると正答率が下がるので、必然的に合格ラインも下がるという事ですね。
これを見ると34点から35点と予想したくなります(2022/10/18時点の情報なので詳細は大栄さんでご確認ください)
個人的には、34点か35点と予想してますが、第六感のなんとなくです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 |
---|---|---|---|
2019 | 220,797(通常運行) | 37,481 | 35点 |
2020(10+12) | 204,247(資格ブーム) | 34,337 | 36点、38点 |
2021(10+12) | 234,714(難易度上げ) | 41,471 | 34点、34点 |
2022 | 226,022(過去2位の多さ) (民法暴走) | 仮に38,423前後と予想 (合格率17%として) | 2019と2021の間をとって 34点~35点ぐらいか? |
TwitterでTACの講師さんが「まあひどい問題が多かったですよね。こっちが失踪したいみたいな問題ですね。ほんとひどい」
「本当に作ってる人の性格の悪さがね、よくでているなという感じの問題でしたね」という発言に笑ってしまいました。民法は、宅建でいらないでしょ?っていうぐらい本当に意地が悪い問題ばかりでしたね。
あと、問題の出し方もあえて「不動産取得税」と「鑑定評価」を順番通りに出さずに逆の「固定資産税」と「地価公示」にしてきました。ここも試験管の意地悪さがでましたね。印紙税は4年ごとにでるヤマはわりと多くの講師が予想していて当たりました。
2021年10月の宅建合格点予想ライン
2021年10月の合格ラインも確認してみます。
この年は多くの人が35点を予想していましたが、結果は予想を1点下回る34点の結果に。
予備校・講師 | 合格点の予想ライン |
---|---|
吉野てつのり(宅建吉野塾) | 34~35点 |
宮嵜晋矢(宅建みやざき塾) | 35点 |
工藤美香(アガルート) | 35~36点 |
TAC | 34~36点 |
資格の大原 | 36点 |
資格スクール大栄 | 35点 |
2020年10月の宅建合格点予想ライン
2020年10月の合格ライン予想。
この年は多くの人が37点を予想しましたが、なんと38点という結果に・・・。
驚くべき高得点です。自粛要請が始まり、在宅勤務が増え、宅建のyoutuberも増えてきて受験者のレベルも上がった時期です。
予備校・講師 | 合格点の予想ライン |
---|---|
吉野てつのり(宅建吉野塾) | 37~38点 |
宮嵜晋矢(宅建みやざき塾) | 38~39点 |
工藤美香(アガルート) | 36点 |
TAC | 35~37点 |
資格の大原 | 38~40点 |
資格スクール大栄 | 38点 |
2019年の宅建合格点予想ライン
最後に2019年の合格ライン予想。
この年は、合格ラインの予想点数が35点と36点に分かれて結果35点でした。
予備校・講師 | 合格点の予想ライン |
---|---|
吉野てつのり(宅建吉野塾) | 35~36点 |
宮嵜晋矢(宅建みやざき塾) | 35~36点 |
工藤美香(アガルート) | 34~35点 |
TAC | 35~37点 |
資格の大原 | 36~37点 |
資格スクール大栄 | 36点 |
SNSの合格点発表はバイアスがかかっている
Twitterやyoutubeの合格報告を見ると「40点以上とれました!」などの報告も多数ありますが、合格点を超えた人は報告して、合格点に届かなかった人は報告しないのが人間の心理なので、Twitter報告では高得点の合格者が多いように見えてしまいます。
なので、SNSやコメントの合格報告は、あまり気にしないほうが良いと思います
皆様の合格をお祈りしております。
宅建講師・youtuber・宅建サイトの合格点見解
下記は、本気で勉強している受験者数が多く、得点が高い傾向にあると思いますので参考程度にどうぞ。
こちらは、35点以上ないと合格は厳しいという感じになってます。
伊藤塾さん
伊藤塾さんに宅建講座があったのをはじめて知りました。
井内(いのうち)さんによると令和元年ぐらいの難易度ということで35点予想ですね。
ゆーき大学さん
ゆーき大学さんの予想は35点でした。
やはり35点前後が硬そうです。ゆーき大学さんの視聴者もレベルの高いコメントが多いですね。
今回の民法と同レベルということで、公務員試験の民法1と民法2を推奨していました。次回宅建を受ける方は参考になるかもしれません。
棚田さん
宅建のyoutuber棚田さんが合格点予想を毎年しているので参考になります。
今年の宅建試験はかなり難しく、去年と同じぐらいになると予想していましたが、予想結果は高めの36点でした。
やはり、宅建受験者のレベルが毎年上がっているということでしょう。
コメント欄によせてもらった自己採点の結果を集計して、その平均ー1点の数字が合格点になっているとのこと。
宅建試験ドットコムさん
宅建試験ドットコムさんが集計した得点分布はこちら。現在(8,294人分の解答集計結果)になっててすごいですね。
実力者が多いのか、8400人のうち17%だと合格点は38-39点の間になってしまいます。ここは成績優秀者が多く集まっている事も考えると、累積構成比が一番多い35点が一つの目安になりそうです。
得点 | 割合 | 累積構成比 |
---|---|---|
39点 | 5.20% | 14.71% |
38点 | 6.81% | 21.52% |
37点 | 7.67% | 29.21% |
36点 | 8.39% | 37.61% |
35点 | 8.78% | 46.38% |
34点 | 8.50% | 54.88% |
吉野さん
吉野塾の予想と講評です。
36点か35点と話していました。平成30年から2点予想してどちらかになっているので当たる確率は高そうです。
正答率が50%を下回る難問奇問も換算していて、
令和3年は17個から考えて、合格点34,35で予想して34点。
令和2年が10個から考えて、合格点37,38で予想して38点。
令和4年が13個から考えて、合格点35,36で予想して・・・という事を話していました。