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FXの損失を取り戻すには?FXで勝つための資金管理の知識

FXで元の資産が半分になってしまった・・・
FXでロスカットされて資産が0になってしまった・・・

という人は多いと思います。

そこで今回は、FXの資金管理について前提知識を簡単にまとめてみました。

目次

FXで損失を取り戻す前に知るべき知識

まず最初に、損失を取り戻すにはどのくらいの労力が必要なのかを考えてみます。

例をあげてみます。

1,000万を元手にFXをスタート。

レバレッジ10倍で100pipsの損切りをして「ー100万」の損失

この場合、負けたので「1000万ー100万=900万」から再トレードになります。

900万を元の1000万に戻すには、悲しいことに「900万の11%の利益」が必要になります。

つまり、10%の損失を取り戻すのに11%の利益を出さないといけないんですね。

さらに1000万を元手にレバレッジを固定して、資産を半分まで減らした場合のシミュレーションをすると下記のようになります。

損失金額損失割合残りの資金損失を取り戻すまでのリターン目安
100万10%900万 11%(まだ挽回できる!)
200万20%800万 25%(ちょっときついけど頑張れば)
300万30%700万 43%(キツイ、ロット上げるか・・・)
400万40%600万 67%(無理、ロット倍でいくか・・・)
500万50%500万100%(絶望)
資産を半分まで減らした場合

FXで失った資金を取り戻す道のりは険しい

資金の10%程度ならまだ挽回できる気持ちになりますが、資金の30%を減らしてしまうとリターンが43%以上必要になりハードルが高くなってきます。

しかも、資金を半分まで減らしてしまうと、必要なリターンは100%。

つまり資金の倍稼がないといけません。

仮に1000万を元手にレバレッジ10倍でー500pipsの損切りで資金半分。

今度は500万を元手に同じレバレッジ10倍でトレードをしたとします。

すると、失った分の500pipsを獲得しても750万までしか戻りません。

元に戻すには1,000pipsを獲得しないといけないんですね・・・。

500pips失った後に、1000pips取り戻してやっと元のスタート地点に戻るだけです。

ボラティリティのある相場がいつもくるわけでもないですし、仮に良いところでエントリーできても利確が早すぎて利益が数十pipsで終わりなんてこともあります。さらに損切りが続いて逆にもっと損をすることを考えると、安定したトレードなんてできなくなってしまいます。

こう考えると、かなり絶望感を味わいますね・・・。

一般的に考えて、資金の3割を減らしたらトレードを休むか、デモトレードをして自分のトレードを検証したほうが無難。資金の5割を失った場合は、FXをやめたほうが良いレベルというのがよくわかります。

資金管理で必要なこと

上記のことから学べるのは、

まずは最初の資金を守ること。
レバレッジは1倍からスタートして小さく始めること。
資金の3割を失ったらトレードを休んで冷静になること。

の3つです。

ただ、損切りは必要経費と思って必ずしなければならないので、資金を減らすことに臆病になりすぎるのもよくありません。

よく相場では「損小利大」が大事と言われますが、資金を守るのと同じぐらい「リスクリワード期待値」についても考えたほうが良いです。

リスクリワードについて

FXの本を読むと必ずといっていいほど出てくる言葉がリスクリワードです。

要は「損切り幅と利確幅の比率」のことです。

損切りが50pipsで、利確が50pipsならリスクリワードは50対50=1:1(リスクリワードが同じ
損切りが50pipsで、利確が100pipsならリスクリワードは50対100=1:2(リスクリワードが良い
損切りが100pipsで、利確が50pipsならリスクリワードは100対50=2:1(リスクリワードが悪い

リスクリワードとは、1回のトレードにおける「リスク(損失)」と「リワード(報酬)」の比率のことをいいます。リスクリワードレシオと呼ばれることもあります。この比率を使って、1回のトレードの価値を定量化することができます。

引用:FXのリスクリワードとは?計算方法や勝率の関係を解説|IG証券

pipsで計算しても金額で計算してもOKです。

ちなみに、10%負けた分を取り戻すのに11%のパフォーマンスが必要なので、勝率50%でリスクリワード1:1で100回トレードをして均等に勝ち負けしたと仮定すると必ず資金が減っていくことになります。

さらにFXだと、ドル円でも0.1pips以上、ポンド円なら1pips以上のスプレッドを取られるので、エントリーした瞬間からかなり不利な立場に立たされているという点は覚えておいたほうが良いです。

スキャルピングの難易度が高いのは取引回数が多い分スプレッドも沢山取られて損をしやすいことも関係しています。例えばポンド円を月に100回トレードすると、スプレッドを100pips以上無条件で取られることになります。なので、スキャルピングの場合は、勝率を最低7割以上にしてリスクリワードを良くしないと一生勝てません。

昔から「損小利大」が大事と言われているのは、コレが理由です。

もし勝率50%で資金を増やしていくなら、損切りと利確の幅を常に1:2ぐらいにしないといけません。

OANDAの調査でも、飼っている人上位100名と下位100名のリスクリワード比率を比較していますが、負けている人はリスクリワード比率が0.64以下、勝っている人はリスクリワード比率が1.92になっています。

勝率が90%近くても損失が大きい人もいるので、単純に勝率が高いだけだと資金は増えないのがわかりますね。

このリスクリワード比率の結果は、上位100の平均が、1.92と高い数値となっているのに対し、下位100の平均は0.64と低い数値となっています。

引用:FXで勝っているトレーダーと負けているトレーダーの違いとは? | OANDA FX/CFD Lab-education(オアンダ ラボ)

相場の期待値について

期待値については、億トレーダーのテスタさんも大事と言っています。

期待値は、「マイナスとプラスを繰り返してトータルでプラスにすること。勝率は6割~7割ぐらいしかないけど、期待値が大きいところを狙っていくといいんじゃないか」と言っています。

テスタさんは、期待値を肌感覚で出していると言っていますが天才だからできる技です。

トレードの手法が決まっていない場合や、負け続けている場合は、過去の自分のトレードの期待値を計算したり、過去のチャートを検証して実際に自分がエントリーした場所の期待値を出してみるとわかりやすいと思います。

期待値の計算例

1トレードの期待値=(勝率×平均利益)ー{(1-勝率)×平均損失}

ドル円 勝率40% リスクリワード1:2のケース

1トレードの利益:2万 1トレードの損失1万
(0.4×2万)ー{(1-0.4)*1万}=2千円

上記の場合、勝率が40%にも関わらず、リスクリワードが良いので1トレードあたり平均2千円の利益になるので、勝って負けてを繰り返していくと資金がどんどん増えていく計算になります。ドル円なのでスプレッドも0.1pips程度でスプレッド負けしずらいです。

上記が理想ですが、多くの人は、利確が早くて損切りが遅くなるのでリスクリワードが悪くなり、期待値も悪くなるのでトレードをすればするほど資金を減らしていくことになります・・・。

3ヶ月に1回ぐらいは自分のトレードを見返して、もし期待値がマイナスになっていたら「手法が自分の性格や相場にあってない」「リスクリワードが悪い」「ロットを大きくしすぎている」などの原因が考えられるので、何が悪いのかを検証してみましょう。

どれも自分でコントロールできる部分なので、「手法を変える、リスクリワードの良いポイントでエントリーする、ロットを今の資金から算出して低ロットに固定する」などのルールを作って守っていくなどの工夫するのが良いとと思います。

このあたりの話は、小難しくなるのでよかったら下記の本も参考にしてみて下さい。

資金管理の本は、重要なのにあまり人気がなく良書も少ないのですが「FXで勝つための資金管理の技術」という本は要点がまとまっていて良かったです。

ちょっと分厚い本で、半分ぐらいは実例なので読むのは大変ですが、役に立たない高額なFX情報商材に比べたら良心的で勉強になりますよ。

口コミ

ツイッターなどを見ていても、結果を出しているトレーダーは皆資金管理が上手いと思う。 というより、資金管理できていなければ淘汰されるのではと思う。

資金管理というタイトルに騙されてはいけない。大量のチャートとトレードの実践が書かれていて、自分がまさにトレードをしているかのように思えてくるほどトレードの実践が書かれている。FXで勝つために重要なことが、この本が出版されるまでまったく知ることができなかったことが驚き。

トレード許可証の7つの項目〟は、ブログや投資サイトや類書に見ることがなかった、素晴らしいまとまりよう。これだけまとまった知識をググって内外から集めるのには骨が折れる=年数がかかる。Forex Testerの訓練ネタをたくさん見つけることができて楽しくて仕方ない読書だ。

本格的な資金管理の教えが広まり、個人投資家が資金管理できるようになると、FX業界や投資情報業界と利益相反が生まれてしまうのです。トレード初心者は損をしてくれたほうがよい。勝ち方がわからないでいてくれたほうがよい。手法探しを延々と続けてくれたほうがよい。相場コメントやシグナル情報に依存してくれたほうがよい。そんな構造があるからこそ、「資金管理は重要」と言いながら、本気で資金管理を伝える人がいなかったのだと思います。

「どんなに高勝率なエントリーサインでも、サイン自体に意味は無い。トレードの可否を決める唯一の根拠は、資金管理(許容リスク、勝率、損切り、リスク・リワード)以外にない。」

引用:勝てない原因はトレード手法ではなかったFXで勝つための資金管理の技術 損失を最小化し、利益を最大化するための行動理論 (現代の錬金術師シリーズ) | 伊藤彰洋, 鹿子木健 |本 | 通販 | Amazon

FXで損失を取り戻せる詐欺には要注意

FXの損失を取り戻せるという不審な電話をしてくる悪質な業者もいるので、引っかからないように注意しましょう。

過去に株やFXで損失を被った人のリストが名簿屋などを通じて漏れていることが多いです。

FX取引(外国為替証拠金取引)で以前、多額の損失を被った。最近、「当時の会社責任者の財産が見つかり、被害額の半分を取り戻せる」と電話があった。「返金の条件として別会社の株を購入してもらうが、先に返金するので心配ない」とのことだった。届いた申込用紙に署名して返送すると、「申込が殺到して、手続きが間に合わない。先に株の代金を払って欲しい」と連絡があった。「あなたのために準備しているので、今さらキャンセルはできない。早く支払わないと大変なことになる」と言われたが、不審だ。(岡山市 女性)

引用:FXの損失を取り戻すとの電話 – 岡山県ホームページ(消費生活センター)
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