2022年5月22日(日)FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能士)試験を受験してきました。
試験なんて遠い昔の学生時代ぶりです。
勉強嫌い、テスト嫌いでもう一生、試験を受けることなど無いと思っていましたが、40代後半になって資格試験を受けるとは人生何が起こるかわからない。
「FP3級なんて楽勝だよ」なんて意見もよく聞きます。でも私にとってFPの勉強は難しく、この日は非常に緊張した一日でした。
FP3級試験当日の流れ
本試験スケジュール
FP3級学科試験(集合時間 9:40)
試験時間:10:00~12:00(120分)
FP3級実技試験(集合時間 13:10)
試験時間:13:30~14:30(60分)
受験した実技
起床 6:00
朝が苦手な自分にしては、早起きです。
いつもならベッドでグダグダするところ、緊張もあってすんなりベッドから出ることができました。
朝ご飯食べて、お茶飲みながらYouTubeのFP講座で大変お世話になった、おーちゃん先生の「耳ラジオ」を2講座分視聴しました。
準備して出発!
自宅最寄りのコンビニで昼食を買っておく
FPの試験は午前と午後に分かれます。
試験会場近くでお昼を食べに行ってもよいのですが、試験会場が六本木ミッドタウンなので、お昼時は一般客で混雑しているかもしれない、それに試験会場近くのコンビニは受験生で混雑して昼食を買うのが難しいことがあるみたい(おーちゃん先生が試験前のYouTubeで話していました)、
ということで、自宅近くのセブンでお握りなどを買って電車で受験会場へ向かいます。
受験会場に到着 9:00前
場所は、六本木の東京ミッドタウン ホール&カンファレンス。
六本木のミッドタウンは何度も来たことがあるけれど、ホールやカンファレンスがあるなんて知らなかった。
方向音痴なので迷ったら困ると思い、早めに会場へ向かいます。
大江戸線の出口8から案内に沿ってすすむこと3分くらい。地上に出ることなく、そのまま会場入り口に到着しました。
こちらがミッドタウンホール
受験番号によって建物が違いました。
級の違いかな?
私は6000番台なので、タワー棟にあるカンファレンスの4階へ
タワー棟の入り口はミッドタウンホールの隣なのですぐわかります。
タワー棟に入ると、受験番号と試験室の案内がありました。
カンファレンスのあるタワー棟の4Fに向かうと、ちらほら到着している人がいましたが、まだ早そうなので一度エレベーターを降りて、下の階のロビーのソファー(1階か2階でした)で少し復習を。
ソファーに座っている人たち、全員受験生のようで皆さん参考書を見ていましたね。
9:30前に再び4Fへ向かうと、すでに多くの人が教室の外で待機していました。
参考書を読み込んでいる人が多い!
入室(受験開始30分前)&準備
試験開始30分前の9:30になると教室へ入れます。
郵送されてきた受験票に記載されている着席番号を確認し、自分の席へ。
席数が多く、自分の座席を見つけるのに苦労しました。
FP受験者は、女性が多いイメージでしたが、男性も多かったです。男女比で4:6くらい?
年齢もさまざまです。
着席は9:40まで。(遅れてくる人もいましたが)
席には、カタカナで表記された自分の名前と、受験番号+着席番号が載った解答用紙が置いてあります。
解答用紙と一緒に青い「体調確認用紙」があり、ここに自分の名前と受験番号を記入しました。
これは感染症確認の為のもので、午後の実技試験の前にも同じ用紙が置いてあり、同じく名前と受験番号を記入しました。
通路側に、受験票と身分証明書、そして先ほど記入した青い体調確認用紙を置きます。
試験開始10分したら、係員さんが確認に来るため、見えやすいようにしておきます。
運転免許やマイナンバーカードのような写真付きの身分証明書があれば、受験票に写真添付の必要はなし。
私は運転免許証を出しておきました。
どちらにも写真がない場合は、別室で身元確認をするみたいです。
そのチェックが済んだ人はレモン色の用紙を受け取るという説明がありました。(黄色じゃなくて「レモン色」と説明されているのが、なぜかツボに入りましたw)
試験開始までもうちょっと。ぎりぎりまで参考書や問題集を見ている人が多かったです。
「筆記用具の貸し出しはしていません」と注意が入る
試験時間近くになって、
「シャーペンの貸し出しはあるかと問い合わせがあったのですが、筆記用具や電卓の貸出はしていません。」
と係員の方からアナウンスがありました。
受験票にも貸し出しはしないと書いてありましたが、本当に貸出しをしていないようです。
でも受験時間間近になって問い合わせがあった、ということは忘れちゃったのかな。
問い合わせされた方は大丈夫だったのでしょうか。
あと、ミッドタウンの受験会場には時計がなく、時計持ち込みも必須でした。
机の上に出せるもの
受験票
身分証
HBシャーペン、鉛筆、消しゴム(ペンケース不可)
電卓(一台のみ。交換する際は許可が必要)
ペットボトル(炭酸はNGでした)
時計
FP3級学科試験開始(10:00)
FP3級学科試験、いよいよ始まりました。
20年以上テストというものを受けていないせいか、試験開始前は自分でも信じられないほど緊張していました。
緊張しすぎて、思考がとんでもなくネガティブ。
勉強してきた事が、数時間の試験で合否の判定下されるとか意味不明
もうこんな思いしたくないから、FP3級試験が私の人生最後の試験だわ….
とか、あとから振り返ってみると、なんなんでしょうねw
そんなこんなではじまり、開始直後はフワフワし過ぎて心ここにあらず。
学科は、30問〇×問題、30問3択問題で、調子が出てきたのは後半の3択問題に入ってからでした。
やっと落ち着いてきた ほっ・・・
問題を解くのとマークシートへの転記は、人それぞれやり方があると思いますが、自分の場合は次のやり方がしっくりきました。
- 前半〇×問題(30問)を一気に解く
- 1ページ目に戻り、ページごとに見直し⇒マークシートに転記
- 後半3択問題(30問)を一気に解く
- 後半の最初のページに戻り、ページごとに見直し⇒マークシートに転記
- 再度、最初から問題を見直し
- マークシートにズレはないか確認
- マークシートの雑なところを上から塗り直し
マークシートの塗り直しが意外と苦労しました。
もう老眼始まっているのでw マークシートが小さくて眼鏡外して一生懸命ぬりぬりしていました。
ここまでで1時間弱くらい。
わからない問題もありました。
私はFP3級の勉強に大変苦労し、人と比べると勉強時間がかなり長い方だと思います。
ただ3級の学科試験に関しては、過去問を解いていくうちにある程度テンポよく解答できるようになっていたため、一問ずつマークシートに転記するよりは、ある程度一気に問題を解く方がリズムにのれて調子が良いようでした。
試験開始1時間後、退出(試験終了1時間前)
3級学科は10:00~12:00の2時間です。見直し含めて1時間弱で終えたので11時に退出。半数以上の人が同じように11時に退出していました。
教室を出るとすでに長い行列が出来ていました。その列に沿って歩いていたら、いつの間にかミッドタウンのショップエリアへ。日曜ということもあり、一般のお客さんが多かったです。
ガーデンテラスでランチ&午後の準備
試験の係員さんから「昼食は試験会場の教室でとることも可能です」と説明がありました。
自分は早めに教室を出たので、ミッドタウン内で食べられるところを探し、ガーデンテラスへ。テーブルと椅子が置いてあるウッドデッキのエリアがあり、そこでのんびり出来ました。
ミッドタウン内にはレストランももちろん、テイクアウト用に頼める美味しいお店も多かったので、コンビニでお昼ご飯を買ってこなくても良かったかなと最初思ったのですが、お昼どきもあって、あっという間に席が一般のお客さんたちで埋まり始めました。やっぱり買ってきておいて良かった。
私は学科よりも実技が苦手意識があり、この時間は、実技で自分が間違えやすい所やうっかりミスを防ぐために、メモしてきた事を見返したりしていました。
再び教室へ
午後の実技試験は13:30~14:30で入室は13時からです。
女性用のトイレに入ったら、トイレの化粧台で勉強をしている方がいました。午前同様、午後も直前までテキストを読んでいる方が多かったです。
FP3級実技試験 苦手意識のある実技開始(13:00)
実務経験のある方や、保険に入って内容をわかっている方などには実技試験は問題ないと思うのですが、生きてきた年齢の割にはうすーく人生を重ねてきただけの自分は、ちょっと応用が入った問題出されると焦って全部わからなくなってしまうので、実技はものすごく苦手意識があります。
わからない問題は仕方ない。でもわかる問題でケアレスミスは避けたい。
落ち着け~自分!落ち着け~自分!と、ちっとも落ち着かない気分で問題用紙を開けます。
一問目はFPの関連法規の問題から。
絶対に出る問題なのに、ポイントを抑えられず間違えてしまうことに気付いたのが試験一週間前で、過去問道場さんでこの問題だけを前日集中して解いていました。そのおかげか試験本番では問題なくクリア。
この設問、慣れてしまえばなんてことないのだけど、問題慣れしていないと意外と難しいような気がします。
そんなこんなですすめていくと、
- 今回の2022年5月のFP3級は、過去の3級実技と比べ取り立てて難しいわけではない
- しかし、自分が経験してきた過去問では見ないパターンが出てきている
- そのため解答に自信がもてない問題が思ったより多い
といった感じでした。
例えば減価償却の問題で、過去問や練習問題で見てきたのはマンションなど建物が対象となっているものばかりでしたが、今回は建物ではなく器具の減価償却が対象となっていました。
建物は毎回定額法を使って計算するのだけど、器具も定額法で良いのかしら???
でも、定率法が解答になっている問題なんてみた事ないし、対象となっている人物が個人事業主で、確か個人事業主の場合は定額法だったような(あやふや)
そもそも定率法でどう解くかわからないので、もういいや、定額法を選ぼう。
とか。
⇒結果、解答は正解でした。
(今回の2級試験では、今まで出た事のなかった定率法の計算問題が出たらしいので、試験の傾向がかわったのかも)
他にも保険の問題で、一度病気で退院した後、ケガで入院した場合の給付金計算とか。
落ち着いて考えてみれば難しいわけじゃないけれど、自分が過去問でこのパターンを見た事がないので、悩んでしまいました。
こんな感じで自信がないなと感じたのが7問。実技は20問中12問正解なら合格なので、他の問題で落さないよう学科以上に見直しに注意を払いました。
実技の問題を解く流れは、
- 20問全て一気に解く
- 一問ずつ見直し⇒マークシートへ転記
- マークシートのズレがないか確認
- マークシートの雑なところを上から塗り直し
とすすめました。
過去4年分くらい実技の過去問を解き、問題を解くだけだと20分前後で終わる(見直し含めず)ことがわかっていたので、見直し時間は十分にあると自分に言い聞かせながら進めていきました。
見直しで2つ間違いに気付けたので、ちゃんと見直しが出来たのは良かったと思います。
もういいかな、と思って鉛筆を置いたのが終了10分くらい前。顔を上げると、試験を終えたと見受けられる人もちらほら。
終了。規制退場でお疲れ様~
14:30終了の合図。ほっとしました。
人数が多く混雑を避けるため、人数を分けての規制退場となりました。
3級は簡単と聞いて、最初は気楽に試験を受けるつもりが、予想以上に緊張し疲れた一日でした。
皆さんもお疲れ様。自分もお疲れ様。
FP3級試験の持ち物
先ほども書きましたが、筆記用具などを忘れてしまったら本当に貸出ししてくれません。
試験会場近くにコンビニがあればまだ良いですが、ない場合も多いと思うので、今後試験を受ける方は、絶対に忘れ物がないようにしましょう。
前日にチェックリストを作っておくと良いですね。
チェックリスト
必須
- 受験票
- 本人確認書類(写真がついていない場合は、受験票に写真添付必須)
- 筆記用具(HBシャーペン、鉛筆、消しゴム)
- 電卓(万が一壊れた場合に備えて予備もあると安心)
- 時計(音の出るもの、通信機能を有するものは不可。スマートウォッチはダメ)
あると良いもの
- ペットボトルのお茶や水(炭酸以外であれば試験中でもペットボトルを置く事可能)
- 昼食
- 参考書
FP試験で使用できる電卓
電卓は使用できないものもあるので、注意が必要です。
以下、FP協会からの引用です。https://www.jafp.or.jp/exam/outline/
1)計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用を認めます。計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまっていただくなど 試験監督者が使用不可の措置をとることがあります。また、ケースによっては受検を無効とさせていただく場合もあります。
イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの。
※使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、 マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキーのあるもの。
※使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、 プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
2)計算機は故障に備えて複数台、持参できますが、一度に使用が可能な台数は1台限りです。使用する計算機以外は、カバン等へしまってください。
※試験中の計算機の交換につきましては、試験監督者の許可が必要となります。
3)試験会場での計算機の貸出しは行いません。
私は、こちらのカシオの計算機 MW-12GTを使いました
ディスプレイが少し持ち上がっていて背面に滑り止めもついているので、まぁまぁ使いやすいです。
万が一壊れた場合に備え、友人からカシオの別の計算機を借りて一緒に持っていきました。
鉛筆
私の座席の周りは、シャーペンを持っている人がほとんどでしたが、私は鉛筆を持っていきました。
マークシート用の鉛筆が存在している事を知り、使ってみたくなったのです。
トンボ鉛筆 マークシート用鉛筆 モノKN 無地 HB 3本入り ACA-312
超微粒子の採用で、濃くきれいにはっきりマークできる
こすれによる汚れの心配がない
プラスチック消しゴムで綺麗に消せる
説明によると、このような鉛筆です。
実際に他の鉛筆との違いは・・・よく分からなかったですが、確かに消しゴムで消した後、汚れが気にならないなと思いました。
FP試験では問題にならないと思いますが、試験によっては鉛筆に文字表記してあるとダメみたいで(カンニングとみなされる?)、試験対策用に注意して作られている鉛筆でした。
みんなが使っていたFP3級試験対策の参考書と問題集
受験会場で、前も後ろも右も左も皆さんが使っていたのが、滝澤ななみさん著の「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」(TAC出版)
本屋さんで一番売れていると宣伝されていましたが本当に人気。
私自身が使っていたのは、テキストはおーちゃん先生の「イメージで攻略 わかる! 受かる! ! FP3級 」(マイナビ)
そして問題集に、滝澤ななみさんのみんなが欲しかった! FPの問題集 3級」を使いました。
「みんなが欲しかった!~ 」略して「みんほし」の問題集は、テキストが問題部分と解説部分にわかれているためか、解説部分を外して会場に持ち込んでいる人もいました。
「みんほし」の問題集は、写真のように解説部分がコンパクトで綺麗にまとまっているので、持ち運びに良いんですよね。
FP3級試験学科・FP3級試験実技とも満点
テスト終了後、いろいろな所から解答速報が出て、それで確認する限り学科、実技とも満点。
一応夕方に出る日本FP協会の模範解答で再チェックしたところ、やはり両方とも満点でした。
http://www.jafp.or.jp/exam/mohan/
⇒FP協会から結果が送られてきて、どちらも満点でした!
偶然正解だったものもあり、中には今でも理解しきれていない所があるので、それは今後の課題ということで。
なにはともあれ、40代後半、頑張った!