オートマ過去問とでるトコの特徴
山本浩司のオートマ過去問
オートマ過去問は、膨大な過去問の中から、山本先生が合格に必要な肢のみを厳選しているため効率よく過去問を回せると評判の高い1問1答形式の過去問です。書店でも必ず見かけるので、司法書士受験生の半分以上は、オートマ過去問を回したことがあると思います。
使い方としては、年度別過去問周と基礎知識の橋渡しで、初学者であれば、まず年度別の5肢択一過去問を解く前に、オートマ過去問をやって理解を深めるのが王道の使い方になります。
オートマ過去問は、1問1答形式なので効率的に基礎知識を身に着けることができ、短期間で重要な知識を習得できるからです。
とりあえず、わからなくても回して、オートマ過去問でなんとなく基礎知識がついてきたら年度別の過去問に移行して、試験の出題形式に慣れつつ、テキストに戻って知識を確認・整理していくのが良いですね。
メインテキストにリアリスティックやVマジックなどを使っていてもオートマ過去問はおすすめです。
- 知識の精度を上げるために有効
- 問題量が多く、頻出論点の重要性
- 山本講師の独特な解説と記憶に残りやすいポイント
山本浩司のオートマでるトコ一問一答
オートマでるとこもオートマ過去問と合わせて使ってる人が多いです。
でるトコ一問一答はオートマシステムのテキストに準拠していて、テーマの順序が独特です。
リアリやVマジックなどとは体型が若干異なるのですが、順序が違っていることで知識の整理とテーマの区別を明確にする訓練にもなります。
でるトコは、オートマ過去問の補完的位置づけなので、記憶があいまいになったときの復習確認教材として使うのがおすすめです。
- 知識の強化と網羅性の向上に寄与
- 順序を変えて解くことで知識の整理が可能
- オートマシステムに準拠した一問一答形式
オートマとでるトコは、何周すれば合格に近づくのか?
山本浩司のオートマ過去問は何周すれば合格レベル?
「山本浩司のオートマシステム オートマ過去問」は合格者であれば1冊あたり1週間で回せるレベルになっていないと合格は遠くなります。
実際に、各書籍を1週間で終わらせる場合の1日あたりのページ数を表形式にしてみました。
書籍名 | 総ページ数 | 1日あたりのページ数 |
---|---|---|
民法Ⅰ | 560ページ | 約80ページ |
民法Ⅱ | 500ページ | 約72ページ |
不動産登記法Ⅰ | 408ページ | 約58ページ |
不動産登記法Ⅱ | 384ページ | 約55ページ |
会社法・商法 | 528ページ | 約76ページ |
商業登記法 | 368ページ | 約53ページ |
民事訴訟法・民事執行法・民事保全法 | 388ページ | 約56ページ |
憲法・刑法 | 304ページ | 約44ページ |
供託法・司法書士法 | 224ページ | 約32ページ |
80ページといっても、問題は左ページのみなので、実質40ページの分量です。
「応用」問題は飛ばして解いている人もいるので、余裕がなければスルーでいいと思います。
1ページ5肢を平均としても1日あたり200肢やらないといけないのでキツイですね。ただ合格者はだいたいこのレベルで回せるようになっているので、最終的にはこのレベルを目指したいところです。
合格者のブログを見ても、直前期までにオートマ過去問を最低3回は回しています。多い人だと10回とか20回までという人もいました・・・。
メイン科目は10周以上、マイナー科目は5周程度がベストな気もします。
山本浩司のオートマ でるトコ一問一答を何周すれば合格レベル?
オートマでるトコを一週間で終わらせる場合はこんな感じです。
巻数 | 教科名 | 総ページ数 | 1日あたりのページ数 |
---|---|---|---|
1 | 民法 | 576ページ | 約82ページ |
2 | 不動産登記法 | 412ページ | 約59ページ |
3 | 会社法・商業登記法 | 600ページ | 約86ページ |
4 | 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法・司法書士法・刑法・憲法 | 604ページ | 約86ページ |
でるとこは確認問題&予想問題なので、直前期の最終チェックという感じです。
100ページ強を1時間のスピードで回してる人もいました。過去問のほうが大事なので、こちらは余裕があればやる感じでいいかもしれません。個人的に、でるとこは「1~2周」で十分な気がします。
どちらも有用な教材であり、目的に応じて選択すべき
合格者が回すペースは鬼レベル
合格者の方が回した回数を引用させていただきます。
・オートマ基本書(それぞれ5~7周)
http://blog.livedoor.jp/shoshimorinari/archives/4689602.html
・オートマプレミア(それぞれ10~14周)
・オートマ記述(7周ずつくらい)
・オートマ過去問(3~5周)
・出るとこ(3~5周)
3月までは順繰りにやっていましたが、4月以降は専業でしたので以下のスケジュールで過去問&でるとこを回しました。
- 民法…1週間(今日は総則、今日は物権みたいな感じ)
- 不動産登記…1週間(1、2で合わせて700Pくらいなので1日100P)
- 会社・商登…5日(ここだけは、その日のノリで!)
- マイナー…1週間(民訴のみ2日かけて、執行保全は1日、その他1日1教科)
で過去問&でるとこを回しました。
1週間で全てのオートマ問題集を回すイメージです。当たり前ですが1日のノルマ終わらすのに10時間はかかりました。
https://www.2tcy2.com/entry/sihousyoshi-goukakutaikennki-01
【問題集】
合格ゾーン(全科目)25年分を3周
オートマ過去問(民法のみ)2周
でるトコ(主要科目+民訴)3周
オートマ記述式(不登法のみ)1、5周
https://ameblo.jp/pzev3vikk/entry-12759265107.html
また、講義と同時並行で、問題演習を行います。
使った教材は、上記で紹介したオートマ出るトコ、過去問集です。
具体的に「不動産登記法」で演習量の例を挙げると、以下です。
オートマ出るトコ 14周
過去問集 16周
https://shoshi-kun.hatenablog.com/entry/sihoushoshi-benkyohou
オートマプレミアと過去問はラスト3ヶ月間で
https://note.com/hoshiyamalog/n/nbbc78218dd82
主要科目を1週間で回す(12周)、
マイナー科目を2週間で回す(6周)、
その他のデルトコ(なくても大丈夫だと思います。)と短期合格のツボ(独学者には大変参考になります。)はラスト1か月で一周してました。
平林先生のオートマ過去問の使い方
伊藤塾で行政書士の講師をやっている平林先生は、講師をやりながら3回目で司法書士の資格も取得しています。そんな苦労人の先生のブログからオートマ過去問の使い方について記載があったので引用させていただきます。
商業登記法は、この過去問が優秀過ぎます。
配列も普通なので、重宝しますね。何よりも、膨大な過去問の中で、繰り返し聞かれている部分を見事に抽出してくれています。ということで、商業登記法は、講義を聴く → テキストを読んで、会社法の知識で分かる部分を除外 → オートマ過去問でポイントチェック ……以下、繰り返し。
https://ameblo.jp/goukaku-passport/entry-12376423327.html?frm=theme
不動産登記法
学習する項目を思い切って1.所有権2.抵当権3.根抵当権に絞って、グルグル勉強してみること。
これをお勧めします。上記の3項目をとにかく繰り返せば、不動産登記法の相場感がかなり掴めてくるはずです。この理解をもって、他の項目の学習に取り組むと効率が凄く良くなります。
また、先ほど書いた通り、過去問はとにかく飛び飛びで出題されるため、普通の過去問集では対応が難しいです。といったように、一問一答で編纂されているものを使用されると良いかと思います。
(もっとも、オートマ過去問は編纂の仕方が独自なため、合格の肢の方が使いやすいかもしれません。分かりやすさは、圧倒的にオートマ過去問なのですが。)これも一問一答としては使えます。
いずれにしても学習項目を3つに絞る→一問一答を読む→テキスト戻る→一問一答読むというサイクルにするのが一番効率よく仕上がっていきます。
https://ameblo.jp/goukaku-passport/entry-12374324408.html?frm=theme