最近人気が高まっているITパスポート試験。受験者数は情報処理技術者試験よりも高くなり2020年(令和2年)の応募者数は14万6971人になりました。最近の合格年齢は、小学3年生の8歳から86歳までと幅広いです。
大学生や専門学生のうちに取得しておくと、就職に有利になる資格です。新卒採用時のエントリーシートで「ITパスポート」の合格やスコアを見る会社も増えているので、足切りにならないよう取得しておくと良いですね。(企業の活用事例)
社会人の場合なら、履歴書に書いておけば「この人はITの知識がある」と認められるので、書類選考などで足切りされることはなくります。特に事務職や企画などで「企業コンプライアンス」や「情報セキュリティ」などは必須なので、取得しておいて損はない資格です。
2024年ITパスポート試験の基本情報
年数回のFP試験などとは異なり、CBT方式になりいつでも受験ができるようになりました。
仮に落ちたとしても試験を受けた日の翌日から申込みができます。何度でもやり直せるので、初学者や実力はあるのに緊張して不合格になってしまった人でも安心して受験できるシステムです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題分野 | ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
合格基準 | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること 総合評価点:600点以上/1,000点(総合評価の満点) 分野別評価点 ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 |
試験日 | 試験はすべての都道府県で毎月実施 受験者の都合に合わせて試験日時や会場を選択OK |
申し込み | 試験前日の正午まで受験申込みができます(クレジットカード、バウチャーの場合) |
ITパスポート試験の合格発表日
合格発表は、受験年月の翌月中旬になっています。
受験年月 | 合格発表日 | 合格証書発送日 | 官報公示日 |
---|---|---|---|
令和3年12月 | 1月18日 | 2月16日 | 1月27日 |
令和4年1月 | 2月15日 | 3月16日 | 3月予定 |
令和4年2月 | 3月14日 | 4月12日 | 4月予定 |
合格者には、経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付されますが、再交付できないのでなくさないようにしましょう。
ITパスポートの試験日はいつがいい?
ITパスポートの試験日は、クレジットカードかバウチャーチケットの場合、試験の前日正午まで受験申し込みができます。
試験日は、勉強が完了したら3日前ぐらいに決めても良いと思いますが、できれば予め試験日を決めておいてその日に向かって勉強したほうがモチベーションを保てると思います。勉強が終わってから受験日を決めると、どんどん受験日が後ろになってしまいモチベーションも下がってきてしまいますので。
2024年ITパスポート試験の合格率と難易度
ITパスポート試験の合格率は、年々あがっていってます。
受験者数も伸びているので、注目されている資格ですし、世の中が不景気になっているので、就職に役立つIT・会計系の資格は人気が高まっていますね。
受験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2017 | 84,235 | 42,432 | 50.4 |
2018 | 95,187 | 49,221 | 51.7 |
2019 | 103,812 | 56,323 | 54.3 |
2020 | 131,788 | 77,512 | 58.8 |
難易度は、他のIT系資格と比較しても易しいです。高校の情報授業にあわせた新カリキュラム対応や、疑似プログラミング言語を使った問題がでてきているので、2022年からは、少し難しくなっています。
今後も、情報処理技術者試験のような文系と理系の知識が必要になると予想されます。
年々、受験者数も増えていますし、問題も新しくなっているので難しくなる前に取得しておくのがおすすめですよ。
2023
2024年ITパスポート試験の勉強時間と独学のコツ
勉強時間は、初心者だと平均100時間ぐらいです。
1日1時間ぐらい勉強すれば、3ヶ月後には試験を受けて合格ラインに到達できる計算になりますね。
1日2時間の勉強なら1ヶ月~2ヶ月で可能です。暗記が得意な人なら1週間~2週間毎日8時間ほど勉強すれば合格できる可能性はあります。
ただ、過去問を見るとわかりますが、プログラミングやシステムエンジニアの知識があっても、実務とは関係ない知識問題も多いのでITパスポート試験対策をしないと一発合格は難しいですね。
独学でも受かる?
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験と比べると専門的な問題は少ないですが、幅広い知識が求められます。
以前は、暗記していけば似たような問題がでて正解できましたが、シラバスが少しずつ改定されて、CBTになったことにより過去問を覚えただけでは通用しない問題もでてくるようになりました。
古い参考書や過去問とは傾向が違ってくるのでそのあたりの対策は必要になります。
2024年ITパスポート試験の通信講座
ITパスポートは、普段の生活には関係ないIT系の技術用語や知識問題が多いです。
過去問を購入して図書館などで独学で勉強するのもありですが、通信講座や動画で勉強をするとかなり効率は良くなります。
私もテキストだと眠くなってしまうのですが、動画の通信講座で勉強を始めてからスキマ時間やながらでも勉強できるようになり、暗記と記憶の定着に効果的でした。
イヤホンをして動画視聴なので、カフェでも周りの雑音が気になりませんし、昔と違って資格勉強も便利になったと感じます。下記に、動画で勉強できるITパスポートの通信講座をまとめたのでよかったら参考にして下さいね。
スタディングのITパスポート試験講座
累積589名
2021年280名
他のITパスポート試験の通信講座に比べて値段が一番安いです。安い分、紙のテキストはありませんが、完全スマホ対応でゲーム感覚で学べる問題集になっているので、スキマ時間を利用してサクサク問題を解くことができます。
暗記ツールや問題を横断して復習できる機能があるので、ITパスポートのような知識問題を覚える系の資格には、スタンディングの仕組みはぴったりですね。
スタディングの評判はこちら>>
スタディングのITパスポート試験講座の口コミ
簿記とITパスポートは社会人必修と思うから、これのスタディング会社負担にしよか。そこから勉強にハマらせて診断士か基本情報→応用情報→高度へ誘導する。僅か2万円で最強軍団できあがり
引用:https://twitter.com/
通信講座のスタディングからのメールで知ったんですが、スタディングのITパスポートの直前対策模試は本番と同じCBT形式と同じ環境で受けることができるそうです。
本番さながらに試せるというのが結構大きなメリットかもしれませんね
引用:https://twitter.com/
ITパスポート勉強してる皆さん、、過去問道場の問題は2割でたかな?くらいの感覚です!まじで知らん言葉のオンパレードです笑
スタディング受講してなかったら落ちてました!
引用:https://twitter.com/
スタディングのITパスポート講座で勉強中。
勉強時間が可視化できるので、モチベ維持にGood
引用:https://twitter.com/
カリキュラム
フォーサイトのITパスポート試験講座
フォーサイトの教材は、量が多いですが全国平均合格率58.8%に対して、フォーサイト合格率は90.2%になっています。テキストがフルカラーで、イラストが多めなのでテキスト重視の勉強をしたい人におすすめです。
もちろん、講義動画やeラーニングの教材もセットになっているので、スマホやパソコンで勉強したい人にも良いですよ。
カリキュラム
ITパスポート試験 通学講座
TACのITパスポート試験
社会人なら週に1回通って集中して学びたい人も多いと思います。家や図書館ではだらけてしまうので、こういった教室の講義が効果的な人も多いです。
もし1ヶ月の休みをとれる学生なら通信講座で1ヶ月毎日講義を受ければ合格レベルに到達できます。
分野以外にも下記のようなIT系用語を学ぶことができますよ。
- 主な項目・用語例……AI(ニューラルネットワーク、ディープラーニング、機械学習ほか)、フィンテック(FinTech)、仮想通貨、ドローン、コネクテッドカー、RPA(Robotic Process Automation)、シェアリングエコノミー、データサイエンス、アジャイル(XP[エクストリーム・プログラミング]、ペアプログラミングほか)、DevOps、チャットボット、IoTデバイス(センサー、アクチュエーターほか)、5G、IoTネットワーク(LPWA[LowPower Wide Area]、エッジコンピューティングほか) など
- 情報セキュリティ分野……サイバーセキュリティ経営ガイドライン、不正のトライアングル、DLP(DataLossPrevention)、ブロックチェーン、多要素認証、IoTセキュリティガイドライン など
カリキュラム
QA
1. ITパスポート試験は難しいですか?
ITパスポート試験の難易度は受験者のITに関する基礎知識の有無によって大きく異なります。ITの基本的な概念や用語、基礎的な技術についての理解がある場合、試験は比較的容易に感じられるかもしれません。しかし、IT分野にまったくの初心者である場合、学習する必要がある内容が多岐にわたるため、試験の準備には多くの時間と努力が必要になるでしょう。試験内容は広範囲にわたるため、事前の学習と適切な準備が成功の鍵となります。
3. ITパスポートは初心者には難しいですか?
ITパスポート試験は、IT分野の基本的な知識と用語、概念を理解しているかを測る試験です。初心者にとっては、試験範囲が広いため、一から学ぶ必要がある情報が多いと感じられるかもしれません。しかし、試験はIT業界への入門レベルと位置づけられているため、基礎からしっかりと学習すれば合格は十分に可能です。計画的な勉強と継続的な努力により、初心者でも合格を目指せます。
5. ITパスポート試験の合格率はどのくらい?
ITパスポート試験の合格率は年度や試験回によって異なりますが、一般的には20%〜30%の範囲で推移しています。この数字は試験の難易度と受験者の準備状況を反映しています。合格率は試験の質問内容や受験者のレベルによって変動するため、試験に向けては幅広い知識を身につけ、十分な準備をすることが重要です。
6. ITパスポート試験の試験内容は?
ITパスポート試験では、IT基礎知識、ビジネスモデル、プロジェクト管理、法務、技術基準など、ITに関連する幅広い分野から問題が出題されます。具体的には、情報セキュリティ、ネットワーク、データベース、ソフトウェア開発、システム構築の基礎、ITを活用したビジネス戦略など、IT業界で活躍するための基本的な知識が求められます。
7. ITパスポートでどんな問題が出るのか?
ITパスポート試験では、選択問題(マルチプルチョイス)形式で出題されます。問題の内容は、ITの基本用語や概念、技術トレンド、情報セキュリティ対策、ネットワーク技術、データベースの基礎、ソフトウェア開発方法論、経営戦略とITの関連
性、法務知識など、IT業界における幅広い知識が対象となります。具体的な事例を用いた問題や、基本的な計算問題が含まれることもあります。
8. ITパスポート試験の試験はどのような形式で行われるの?
ITパスポート試験は、主にコンピュータを使用したCBT(Computer Based Testing)形式で行われます。受験者は指定された試験センターのコンピュータ端末を使用して、選択式の問題に答えます。問題は全てマルチプルチョイス(四択)で、試験時間内に解答を完了させる必要があります。
9. ITパスポート試験の試験時間はどのくらい?
ITパスポート試験の試験時間は、約2時間(120分)です。この時間内に、出題される問題(通常は100問前後)に回答する必要があります。時間管理が重要であり、各問題にかけられる時間を意識しながら、効率よく問題を解くことが合格への鍵となります。
11. ITパスポート試験は何回受験できますか?
ITパスポート試験に受験回数の制限はありません。不合格だった場合でも、次の試験日に改めて申し込みを行い、再受験することが可能です。ただし、試験料は毎回必要となりますので、効率的な学習計画を立てて、次回の受験に向けて準備を進めることが大切です。
12. ITパスポートの試験日は年に何回ありますか?
ITパスポート試験は年間を通じて複数回実施されます。具体的な実施回数や日程は、試験を運営する機関の公式ウェブサイトで確認する必要があります。試験日は通常、数ヶ月おきに設定されているため、受験者は自分のスケジュールに合わせて受験計画を立てることができます。