在宅勤務やリモートワークで、自宅で仕事をする人が増えました。在宅勤務のメリットは、通勤が楽な事と、満員電車に揺られることもありません。逆に在宅勤務のデメリットは、自宅にいて集中できないという点です。
集中できない理由には色々ありますが、やはり気になるのは周囲の雑音ですよね。
私は賃貸マンションで仕事をしていますが、上の階の足音が天井と壁を伝わってくるし、外からは車の音や子供の声、犬の鳴き声が聞こえてくるので耳栓とヘッドホンは必須です。
在宅勤務の騒音防止グッズ
実際に購入した防音グッズとネットで評価が高い防音グッズをまとめました。
サイレンシアの耳栓
Amazonで売ってる耳栓です。
ピンクと青で遮音性が違う仕様です。はじめ私の耳には合わず時間がたつと外れてしまったのですが、先をハサミで切るとジャストフィットしてなかなか良かったです。しっかりと耳を塞ぐにはコツが必要です。この手の耳栓は、耳の形状によってフィット感がかなり違ってきますね。
睡眠時に枕に耳をつけても問題ないです。起きるとだいたい耳栓が取れていることが多いですが、眠るまでは防音してくれます。
値段が安いですし汚れにくくて軽いので、旅行先の電車・就寝時の雑音防止、工事音の遮断に使ってみると良いですよ。
MOLDEX メテオ (モルデックス メテオ)
他の良い耳栓がないかなと思い探していたところモルデクッスのメテオを見つけました。
こちらの耳栓は、形がひょうたん型になっていて若干大きめですが、耳の中にすっぽり収まります。
女性よりも男性の耳にフィットする大きさですね。
耳栓の先端を潰してから耳に入れてしばらくすると元のサイズになって耳をいい感じに塞いでくれますよ。ペアで沢山はいってるので汚れても使い捨てできるし、寝るとときの耳栓として使いやすいです。
しばらくサイレンシアを使っていたのですが、最終的にモルデックスに落ち着きました。
耳に入れるときは先をつまんで細くして耳にいれると、徐々にひょうたん型に戻るので耳を隙間なく防音してくれるのが気に入ってます。汚れたらまた新しいのを買うことになるので、自分にあってるなと思ったらまとめて買っておいたほうが良いと思います。
Meilleur 聴覚保護具クオリネ
カフェなどで勉強する時に重宝します。かなりコンパクトで持ち運びにも便利。耳に入れてから、先端を持って軽くひねって調節しながら耳の穴を塞いでいきます。
完全な防音ではないのですが話し声は50%ぐらいはカットできる感じです。使い勝手がよく、外出時に目だたないように使えるので一番使ってます。
遮音性については「カナル型イヤホンを音無しで装着している状態」に近く、ある程度音が通ります。が、全体的にぼかされたような音になります。
職場が話し声で騒がしく、特に女性の甲高い声が耳に響くため、この商品を購入しました。コンパクトで見えづらいので「なに耳栓してんだよ!」と突っかかられる事もなく、パッケージのお陰できちんと説明すれば「聴覚が過敏な人なんだな」とある程度理解をして頂けます。
引用:https://www.amazon.co.jp/
キングジム デジタル耳せん 黒 MM2000
通常の耳栓と違って、周囲の環境音と逆位相のデジタル音を鳴らすことによって周囲の環境ノイズを低減してくれます。
スイッチをONにするとアナウンスや人の声は聞こえつつも、自動車が道路を走るロードノイズなどは減少します。
値段は高めですが、SONYやBOSEのノイズキャンセリングに比べたら安いです。聴覚過敏などの人は重宝すると思います。イヤホンはシリコンタイプでつけ心地も良いです。
逆にカフェなどの人の声や騒音レベルの足音を遮断するのには向いていません。
騒音をカットするのに充電が必要で、コンパクトなUSB充電ケーブルで充電します。
私は耳垢が乾燥ではなく湿っているタイプなので、耳の中に入れるのがあまり好きではなく使わなくなってしまいました。
3Mのヘッドホン型のイヤーマフ(工事現場レベル)
大手企業の3Mが出している防音性の高いイヤーマフです。工業現場で使ってるので遮音性は高いです。
リモートワークになって、上の階の足音がうるさいので購入しました。
値段は5千円ほどで高めで迷いましたが買って正解でした。「テレビの音」「エアコンの音」「咳払い」「足音」など大体の音は気にならない程度になります。口コミを見ると概ね高評価ですね。
頭と耳が圧迫される口コミもありましたが、両側を伸ばすと圧迫感はかなり軽減されるようになってます。私は頭が大きいほうですが、伸ばしたら問題ありませんでした。
種類がX1AからX5Aまで5種類あって「X5A」が遮音値31dBで最高の遮音効果なんですが、見た目がゴツくてチェブラーシカみたいになってしまうので、耳のカップ部厚が薄い遮音値27dBの「X4A」を買いました。
締め付け感は若干強めなので1時間つけて外して小休止という感じで使ってます。
重さ | 遮音性(NRR※) | カップ部厚み | 用途 | |
---|---|---|---|---|
X1A | 184g | 22dB | 46mm | 一番軽く、長時間でも疲れにくい |
X2A | 220g | 24dB | 62mm | 遮音性と重量のバランス重視 |
X3A | 245g | 28dB | 46mm | 遮音性が高い |
X4A | 234g | 27dB | 46mm | 遮音性と軽量化を兼ね備えてる |
X5A | 351g | 31dB | 81mm | 一番、遮音性が高い |
※NRR(Noise Reduction Rating):遮音性能を表す指標で、米国環境保護庁(米国EPA)が査定し、防音保護具を着用したときに98%の人が、この値以上の遮音効果を得られるというものです。
防音効果は高いですが、耳を抑える力は強いです。メガネをしていると痛くなる人もいるかもしれません。私はつけっぱなしだと1~2時間ぐらいが限界でした。
Sony(ソニー)ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドセットWH-1000XM5
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンです。
個人的にはこれが最高峰のノイズキャンセリングヘッドホンかなと。
どのレビューを見てもノイズキャンセリングの効果を褒めていたので購入しました。前作のWH-1000XM4に比べて、ノイズキャンセリング用の集音マイクが2倍に増えてパワーアップしています。
値段は5万円程度で高いのですが、その分防音効果は高いです。しかも自然な防音になるのがいいですね。
私はカフェで使用していますが、雑音や外音が2分の1以下にカットされて資格勉強に重宝しています。人の声は100%カット出来ませんが、気にならないレベルになります。イヤーマフも柔らかくて吸着するような素材なので、それだけでも防音になっている感じですね。
充電も3分の充電で3時間可能なので充電忘れてても安心ですし、ノイキャンありで再生時間が30時間なので普段使いで5日ぐらいはバッテリーもちます。
デメリットは、WH-1000XM4のように折りたためないので、持ち運びがちょっと重いです。リュックなどが必要になりますね。ただ、この折りたたみをなくしたことによって、折りたたみ部分に髪の毛が挟まることもなくなりましたし、頭へのフィット感が良くなって、ヘッドホンの重さや締付けで頭が痛くなることもありません。
ノイキャン重視ならWH-1000XM5のほうがおすすめです。
Bose QuietComfort 45 headphones
BOSEのノイズキャンセリングヘッドホンです。
大人気だったBose Noise Cancelling Headphones 700の後継機で4年ぶりにリニューアルしたのですが、値段も安くなって進化してます。
Quietモードにすると在宅ワークでありがちな周辺の音を消してくれる感じです。例えば、PCの音、空気清浄機の音、エアコンの音、キーボードを打つ音を消してくれます。子供の声や足音もかなり小さくなると口コミがありました。
外出時のカフェでの作業にもいいですし、耳や頭の部分が柔らかい素材でできていて痛くならないと評判いい高性能なヘッドホンです。
ジョイントマット・タイルカーペット(部分型の四角いカーペット)
マンションで重宝します。下の階に足音の迷惑をかけないための防音マットです。
1枚のカーペットを買うよりも、タイル型のマットのほうが汚れたときや処分のときに便利です。
フローリングに比べて掃除は少し大変になりますが、落ちない汚れでも部分的に変えればOKなので楽ちんです。少し余分に購入しておくと良いですね。フローリングに比べて、カーペットは冬の暖房になるので寒い部屋にもおすすめですよ。
ニトリにもいろいろなジョイントマットやコルクマットが売っています。ニトリのマットは、若干高めですがマットがずれないようにジョイント式になっているので、アマゾンのジョイント部分がないものよりもズレにくいメリットはありますね。ニトリのジョイントマット
防音カーテン・防音材
ニトリでカーテンを選んでいたときにあったのが防音カーテンです。
ちょっと厚めのカーテンで、音を遮音するようになっています。ただ実際の効果はあまり高くなく気休め程度なのであまり期待はしないほうが良いです。ニトリのカーテン
もし本格的に防音するなら、防音ボード(板)をつけたり、二重ガラスに交換する方法もあります。
賃貸だとなかなか難しいですし、費用もかかるのでよほどの騒音の場合は検討してもいいかなという感じです。
吸音テープ
木造の家の隙間や、戸棚や扉を閉めるときのドスンという音を軽減できます。
マンションでも備え付けの引き戸、扉の開閉音はかなりうるさい音です。
また、ドスンという音は下の階や隣の部屋に響くとかなり迷惑なので対策したほうが良いです。私のマンションもかなりこの音が響いていたので吸音テープを付けてドスン音を軽減しました。
アマゾンやモノタロウにもすきまテープは色々売っているので、いくつか購入して試してみると良いですよ。
防音ブース
在宅勤務が主流になってきて需要もでてきたのが防音ブースです。
ダンボっち
ダンボールタイプのお手軽防音室です。工事・工具不要で組み立て式で移動も可能です。
ハニカムダンボールという特殊なダンボール技術で、90dBを60dBまで軽減できる仕様です。
90db …… カラオケ(室内中央)・パチンコ店内・怒鳴る声
80db …… 地下鉄の車内・ピアノ(正面1m)・ボーリング場
70db …… 掃除機の音・電車の車内・賑やかな街頭・テレビの音
60db …… 会話・学校の授業・小さめのテレビの音
50db …… 小さな声・静かな室内・換気扇の音・博物館
値段は税込みで8万から12万ぐらいまで4種類あります。
アマゾンのレビューを見るとわかりますが、完全防音ではなく音漏れはします。その対策として、内側に遮音シートを貼って対策している人もいます。
ダンボールなので、かなり暖かくなり冬は重宝するメリットもあり、評価はまあまあという感じですね。
ヤマハのアビテックス
プロゲーマーで何人か使っている人がいました。一日中ゲームで奇声を上げていて家族にうるさいと言われたのか、購入していましたね。
値段が運搬や組み立て工賃あわせて150万~200万ぐらいするので、なかなか手が出せない値段ですが導入も増えています。
「マンションでピアノを弾きたい!」
「迫力のホームシアターを楽しみたい!」
「静かな勉強部屋・書斎が欲しい!」
「部屋が響きすぎて練習ができない!」
「自宅で音楽教室がしたい!」
というときにおすすめです。入り口が二重ドアのようになっていて、密閉されるので防音効果はかなり高いです。二重部分を締め忘れると当然、外に音が漏れます(笑
マンションやご近所さんの騒音問題
うちのマンションでもそうなんですが、上の階のドスンドスンという足音、扉をピシャっと閉める音の苦情が増えました。
マンションの掲示板に貼ってある、苦情の紙の量も増えてます。
マンションの管理組合などに助言をしたり、苦情の調査を行ったりしている「マンション管理業協会」(東京都港区)が6月末に発表した調査結果によれば、2020年度の相談件数は7703件にのぼり、前年度(5707件)から35.0%増と大幅に増加した。テレワークでマンションの苦情増えた!? 社会問題化する「巣ごもり騒音」: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】
他にも、テレワークに切り替えて、普段昼間に気が付かなったベランダでタバコからの煙に悩まされたり、近所で家庭菜園をはじめたことにより、害虫が増えて虫が飛んでくることが多くなるなどの苦情が多くなったようですね。
騒音は、一度気になると些細な音でもかなり気になるようになってしまいます。
私も、1年ぐらい上の階の騒音に悩んでいましたが、3Mのイヤーマフを購入してからは「騒音が鳴り出したな・・・」というときにつけるようにしていたら以前よりも騒音が気にならなくなってきたので、もし近隣の騒音に悩んでいたら防音グッズを上手く使ってみてくださいね。