「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養豊富な柿。旬の柿は、昔から健康維持に利用されてきました。
日本全国で栽培されている柿の品種は1000種近くもあり、そのほとんどは渋柿で、甘柿の品種は20種類足らずしかありません。甘柿の品種は「富有柿」、渋柿の品種は「平核無」が、それぞれ生産量の80%を占めています。渋柿は、そのままでは食べられないので、アルコールや炭酸ガスを使って渋抜きをしたり、干し柿にしたりすると、渋みが抜けておいしくなります。
柿の渋みに含まれるタンニンには、お腹の調子を整える効果が期待できます。また、ビタミンCやβ-カロテンが体調を崩しやすい時期に取りたい栄養素です。
柿の代表的な効果
柿は、豊富なビタミンC量は、みかんの約2倍!柿色のもとであるβカロテンは体内でビタミンAに変換されます。また、二日酔いに効く果物としてもよく知られていますが、これは、タンニンのアルコール分解作用によるものです。
旬の瑞々しい柿はそのまま食べるのが、一番おいしい食べ方ですが、干し柿の濃厚な甘みも格別のおいしさがあります。
それぞれの栄養の違いによって、おすすめの食べ時を覚えておくと体調管理に役立ちます。
生の柿を干し柿にするとビタミンCがほとんど無くなってしまいますが、干し柿は、生の柿に比べてカリウムが約4倍もあります。ただし、干し柿は糖質量が柿の約4倍もあるので、カロリーが気になる方は、食べすぎに気をつけましょう。
柿ときのこのクリームチーズ白和えレシピ
甘い柿に秋が旬のきのこを合わせて、風味豊かなクリームチーズをアクセントに効かせた洋風の白和えです。サラダ感覚で食べられて、おつまみにもぴったり!秋の夜長にワインとともにいかがですか?
年中手に入るきのこですが、旬は、柿と同じく秋。
栄養面では食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果が高い食材です。ビタミンDやB1、B2も豊富です。また、クリームチーズに含まれる脂質は、柿に含まれるビタミンAやB2の吸収を助ける働きも。白ゴマは、柿に多いビタミンCの抗酸化力をサポートするビタミンEをたっぷり含んでいます。柿とゴマもとても良い組み合わせです。
・柿はヘタをとって皮をむき、いちょう切りにする
・舞茸としめじは石づきを取って小房に分け、耐熱皿に置いたら、塩少々をふり、ラップをふんわりかけて、電子レンジ(600W)で約2分加熱する
豆腐をキッチンペーパー2枚で包み、耐熱皿に乗せて、電子レンジ(600w)で約2分30秒加熱したら、キッチンペーパーを取り、重しを乗せておく
クリームチーズをボウルに入れて、泡立て器でクリーム状になるように混ぜたら、(2)の豆腐を加え、合わせて混ぜる。
なめらかになったら、下記を加えてよく混ぜる
●砂糖 小さじ2
●しょうゆ 小さじ1/4
●すりごま(白) 大さじ1
塩 適量
柿ときのこを加えて、スプーンで和え、塩で味を整えればできあがり