司法書士Vマジックのコンセプトと特徴
VマジックはLECの森山先生がすべて執筆しているのが特徴。オートマのような砕けた文章ではなく「である。なのだ。」といった口調の基本テキストです。
ページ数も要点を押さえた感じで、多くもなく少なくもなく丁度良い分量になっています。リアリスティックやオートマと比べても遜色ないですね。要点も整理されているのでかなり見やすく頭の中を整理しやすい作りです。
オートマやリアリの口語体や長い理由付けが苦手という人にはおすすめです。
出版社は、ケータイ司法書士と同じ三省堂なので、デザインはシンプルかつ見やすくなっていますね。個人的に「字の大きさ、レイアウト、紙質」に限っていえば、No1の司法書士テキストだと思います。
ただ、基本は文章中心で表などの図は少なめです。購入前に民法、不登法、会社法はよく確認しましょう。
森山先生が毎年、Vマジックの知識で「試験問題を何問解けるか?」というのをやっているのですが、午前34問、午後32問とれたと言っていました。(森山先生自身で毎年解いてます)
司法書士Vマジックの特徴
- 合格に必要十分な情報が網羅されていて効率的に学習できる
- 基礎的な知識から応用レベルの論点まで幅広くカバーしていて、具体例やたとえ話、図表などを使ってわかりやすく説明されているので、初心者から上級者まで対応できる
- 横断的な知識を整理しやすい
科目の分け方の違い
Vマジックは、会社法と商業登記が分かれています。
オートマやリアリスティックは、会社法と商業登記が一緒になっているので好みが分かれるところですね。LECはブレイクスルーも会社法と商業登記を分けているので、統一しているのかなと。
初心者は商法と商業登記を分けてあったほうが理解しやすいと思いますし、過去問も分かれていると別々に進められるので良いと思います。
ページ数については、合計で4800ページ前後あるので、網羅性も高いです。
科目 | 値段 | ページ数 |
---|---|---|
民法Ⅰ第2版 | 3,200円 | 640ページ |
民法Ⅱ第2版 | 3,400円 | 680ページ |
不動産登記法Ⅰ第2版 | 2,800円 | 504ページ |
不動産登記法Ⅱ第2版 | 2,800円 | 544ページ |
会社法・商法第2版 | 3,400円 | 616ページ |
商業登記法第2版 | 3,600円 | 648ページ |
民訴系3法・供託法・司法書士法第2版(2024/9/17発売) | 3,400円 | 640ページ |
憲法・刑法第2版(2024/9/17発売) | 3,400円 | 624ページ |
ケータイ司法書士とVマジックの併用で学習効果UP
また、森山先生のケータイ司法書士とも相性が良いので、Vマジックをメインの基本テキストとして使って、サブ教材の回転用としてケータイ司法書士を使うのがおすすめです。
ケータイ司法書士とVマジックの併用方法については、以下のポイントが挙げられます。
- 相互補完的な使用: ケータイ司法書士は、コンパクトで持ち運びがしやすく、日常的な学習や復習に適しています。一方、Vマジックは詳細な解説が特徴で、特に理解を深めたい分野や調べものに適しています。このため、日常的にはケータイ司法書士を使用し、深い理解が必要なときや特定のトピックを詳しく知りたい場合にはVマジックを参照するのが効果的です。
- 体系的な知識の構築: Vマジックは、法改正や詳細な論点をしっかりとカバーしており、体系的に知識を整理するのに役立ちます。ケータイ司法書士で基本的な知識を押さえた後、Vマジックでその知識を深め、体系的に整理することで、より効果的な学習が可能です。
Vマジックとリアリスティックのどちらが良い?
「Vマジック」と「リアリスティック」のどちらが良いかについては、個々の学習スタイルや目的によって異なるため、一概にどちらが優れているとは言えませんが、それぞれの特徴を簡単にまとめます。
Vマジック
- 分かりやすさ: Vマジックは、分かりやすい説明と構成で評判が良く、中級者向け。
- 情報量: 情報量は適度で、初学者から中級者までが無理なく学習を進められるように設計されている。
- 最新性: 最新の法改正に対応している。
リアリスティック
- 情報量の豊富さ: リアリスティックは情報量が非常に多く、基礎から上級レベルまでをカバーしている。
- 詳細な解説: 制度趣旨や理由が多く書かれている。
- 見た目: 紙質がよく表が多くまとまっている
両方を読んだ感想ですが、リアリスティックは独自の語り口調とロジックが入っているので人を選びますが、Vマジックは論理的にわかりやすい日本語で完結に書かれているのが良いと思いました。
司法書士に合格したslowさんがブログで書かれていましたが、まさにこの感じですね。
森山講師のケータイシリーズにはずっとお世話になっていますが、ケータイでは盛り込めなかった部分が上手にまとまって、凄いなあ、文章力。。。と、変なトコロで感心したりして。
リアリスティックは、基礎から上級レベルまできっちり引き上げてくれる内容だけれど、
自分でつかみ取れなかった論点のつまづきを、 Vマジックのツボを心得た解説で補修している感じです。
https://ameblo.jp/slow-lifewithfire/entry-12570825445.html
個人的には、リアリスティックは、独特な日本語で「?」な部分もあり、わかりやすく書いているところが逆にわかりにくくなっている点があり、初心者を置いていきがちです。
その点、Vマジックは、明瞭簡潔で森山先生の頭の良さが文章に表れています。リアリスティックでわからなかった論点やポイントをわかりやすく補完してくれていると感じました。
司法書士Vマジック攻略講座の評判
森山先生のVマジック攻略講座は、対象が本試験で20問程度正解の方となっているので中級者以上におすすめです。初学者でもわかりやすいのですが、講義は短めなのでテキストをしっかり読み込まないとすべてを理解するのは厳しいかもしれません。
森山先生も講師歴20年以上なので、活舌がよく1.5倍速でも聞きやすい講義になっています。わかりやすいようにたとえ話や寸劇、ゴロ合わせなどを活用して講義をしてくれるのもよいですね。
Vマジックは合格に大事な論点はすべて網羅しています
過去問は択一形式
司法書士の過去問は5択形式派と肢別派で分かれますが、Vマジックの過去問(講義準拠 厳選復習問題集)は肢別の1問1答形式になってます。
いきなり5択の問題をやるのは時間がかかり講義が遅れて消化不良を起こすことが多々あります。
そのため、Vマジックの厳選過去問では、まず1問1答形式で最低限必要な分だけ解いて、過去問と講義をしっかり消化していこうという考えです。
講義の時間
今年から、3時間が1時間完結型になったのが評価ポイントです。
細切れでも講義を聴けるようになったので、予定が立てやすくなり、集中力が持続しやすくなりました。
以前は司法書士の講義といえば3時間がスタンダードでしたが、最近は、伊藤塾なども45分といった短いスパンの講義になっているので、今後は短時間で区切った講義が増えていくかもしれませんね。
また、3ユニット(3時間)進めるごとに指定された厳選復習問題集と1回20分の復習サポート講義もあるので、かなり丁寧な講座になっていますね。
さらに記述対策もしっかり入っていて1問90分の解説になっているのも特徴です。
実際の受講生からの評判と口コミ
2回目で合格した方のインタビューがありました。ケータイ司法書士を一緒に活用している人は多いですね。
Vマジックの口コミ
大井さんは、2回の受験で司法書士試験に合格した経験を持ちます。
- 大井さんは元々航空業界に勤務しており、コロナ禍で職を失ったことが司法書士を目指すきっかけとなった。
- 初めての試験では、基準点を超えたが、記述の部分で苦労した経験があり、暗記に頼る限界を感じた。
- 1年目の学習では、主に暗記を中心に進めていたが、理解度が深まらず、応用力に欠けたと感じていた。
- 2年目にはVマジックコースを利用し、講座の理論や実務に関する深い理解を得たことで、学習の土台が固まり、応用力も向上した。
- 最終的に、直前期にはアウトプット中心の学習に切り替え、演習や暗記を重点的に行い、試験対策を完了させた。
Vマジックの口コミ
このインタビューは、司法書士試験に2回の挑戦で合格した橋本さんが、最初の失敗から学び、LECの「Vマジック攻略講座」を活用して成功した体験を語ったものです。彼はバンド活動から転身し、行政書士試験に合格後、司法書士試験に挑戦しました。最初の試験では失敗しましたが、講座を使って効率的な学習法を身につけ、2回目で見事に合格しました。
- 初挑戦の失敗: 最初の司法書士試験では、手を広げすぎた勉強法が原因で不合格となった。
- Vマジック攻略講座の利用: 2回目の挑戦では、「Vマジック攻略講座」を活用し、重要ポイントに集中して学習した。
- 学習方法の工夫: 講義後すぐに復習し、理解を深めるために講義動画を繰り返し視聴した。
- 記述問題の克服: 記述問題が苦手だったが、講座で教わった解法を繰り返し練習し、解法を身につけた。
- 試験当日の対応力: 試験中に起きた停電にも冷静に対応し、順応したことで合格に繋げた。