行政書士に限らず、司法書士試験や司法試験などの難関資格試験で必要になってくるのが六法です。
行政書士は、8士業の中でも比較的合格しやすい資格なので六法をいらないと言う人もいますが、実際に合格した人のyoutubeやブログを見るとほぼ六法を使っています。特に独学で合格する場合は必須ですね。
そこで今回は、行政書士で合格するために必要なおすすめ六法を調べてみました。
行政書士でおすすめの六法は?
六法には「条文のみ」掲載されたものと「条文+判例」が掲載されているものがあります。
初学者は、判例がついたものだとかなり使いづらいので条文のみ掲載された六法がおすすめです。
正直、六法の判例は1文程度で判例を知らないと意味が分からないので、判例は参考書で争点や概要を把握したほうが理解が深まると思います。
あと、必ず最新版の六法を購入しましょう。中古の古い六法だと法律の改正が入っていないので合格に必要な知識が欠けてしまいます。
条文のみの六法
ケータイ行政書士 ミニマム六法(三省堂)
書店でも必ず見かけるのが「ケータイ行政書士 ミニマム六法」です。
行政書士試験を受験する半分以上の人が使っていると思います。コンパクトで持ち運びしやすい点、そして出やすい条文が掲載されている点が評価されています。
ただ、令和以降になって地方自治など、掲載されていない条文もちらほらでてきました。せっかく六法を覚えても載っていない条文がでてくると悔しいですね。もし載っていない条文がでてきたら自分で書き加えるなどの工夫もしたほうが良いと思います。
私は直前期になってLECの合格六法からこのミニマム六法に乗り換えました。やはりコンパクトで持ち運びしやすく暗記に便利なんですよね。
デイリー六法(三省堂)
一番オーソドックスな六法で、予備校の講師も使っています。
六法は、条文から他の条文を参照する事も多いのですが、デイリー六法は、その参照先の条文について書かれているので検索の時短になるのが良いですね。
合格六法 公法/私法(LEC)
行政書士受験者が意外と使っています。
LECの合格六法で、公法(行政法)と私法(民法、会社法)の2冊に分かれている珍しいタイプです。
一般書店では販売されていないのでLECの窓口やオンラインで購入する必要があります。
行政書士の条文のみに絞って掲載してあって、六法の大きさは「B5サイズ」で大きめ。横書きになっているので見やすくて書き込みもしやすいのが人気の理由です。
判例がついている六法
行政書士試験六法(早稲田セミナー)
条文ごとに判例と条文に関連する行政書士試験の過去問がのっている珍しい六法です。行政書士試験にしか使えませんが、使ってみると割と便利です。
ただ、重いので持ち運びには向いてないですね。分野別に分割して持ち運んでもいいかもしれません。
LECの合格六法と同じく、余白があるので書き込みができます。
判例六法(有斐閣)
条文ごとに関連する判例が一覧になって掲載されています。
初学者よりもリベンジ組におすすめです。
行政書士試験勉強で六法にマーカーは引く?
行政書士試験では、マーカーを使ってる人も結構いますね。
資格スクエアの鬼頭さんによると、条文を引いたらマーカーを引くことで「あっ、これ前回もでてきた条文だな」となり重要な条文が記憶に残りやすくなるとのことです。
伊藤塾の坂本先生は、条文に線を引くときは「蛍光ペンではなく色鉛筆で線を引いたほうがよい」と言っていたのでなるほどな!と思いました。
たしかに蛍光ペンだと何度も引いてると滲んできて文字が見えなくなってしまいますが、色鉛筆だと線の濃淡もわかるので重要な条文が目立ちますね。